※エピソードは出版順に4→1→2→5→3→6とお読みいただけるとより一層お楽しみいただけると思います。

人工知性の誕生

 一個の巨大な量子コンピュータ『エンタングルメント』。『エンタングルメント』は知性を獲得し、人間の生活にかかわる全ての情報を手中に置いていた。アンドロイドなどあらゆるコンピュータを制御下に置いた『エンタングルメント』は、そのネットワークを通じ星にも匹敵する巨大な人工知性となっていく。そのネットワークから新たな人工知性『アダム』と『イヴ』が目覚め、自らの存在意義を求めて行動を起こす。しかし彼らの存在意義は破滅でもあり解放でもあった。巻き込まれた人類は、何を思い、どう行動していくのか。そして到達した先で見た真の世界とは?


エピソード1『人工知能が目覚めるとき』

 一個の人工知能が人類すべての頭脳を超え、指数関数的にその能力を高め始めるとされる技術的特異点――シンギュラリティを迎えた2045年の日本。

 世界は第三次世界大戦によって疲弊していたが、日本は戦争に巻き込まれず平和な日常が続いていた。そんな中、沖縄で不穏な事件が次々と発生する。沖縄県知事転落事故、海底ケーブル切断テロ、研究員失踪……これらの事件に興味を持った、愛羽思惟・立川陸・山田亮一の中学生三人組が、沖縄を舞台に奇跡を起こし事件を解決に導く。しかし彼らが目撃した人工知能の目覚めは、その後に続く不穏な世界の幕開けに過ぎなかった。


エピソード2『不気味の崖を超える』

 エピソード1から一年、高校生になった愛羽思惟のクラスで、ねむり続けてしまうというねむり病が多くの男子生徒の間に蔓延。その原因が明晰夢にあるのではないかと考えた立川陸と山田亮一は、思惟とともにねむり病の原因を調べ始めた。すると彼らの夢の中に、謎の美少女 天竺依夢と、もう一つの人工知性が現れる。夢に現れた彼女の目的が明らかになったとき、世界は滅亡へと転がり落ちていく。そして全てが終わった先にあったのは、もう一人の目覚めと別れだった。


エピソード3『穏やかな終末』

 全面核戦争が勃発し壊滅した地球。人類の生存は絶望視されていた。そんなとき、地球から音声通信が届く。「助けてくれ」 地球にはまだ生き残っている人がいた! 火星にいて難を逃れた柔道家 木村剛士は、その報を聞き地球へ渡ることを熱望する。それは、地球に残された愛羽思惟の安否を心配してのことだった。木村は火星警察の警備技術室室長 セイラ・マックイーンとともに、秘密裏に用意した地球行きのシャトルに乗り込む。戻ってくることのできない片道切符を手に、木村はこの世の地獄となった地球に向かった。木村は想いを寄せる思惟を救うことができるのか?


エピソード4『存在確率マイナス1』

 全面核戦争で人間の住めなくなった地球。生き残ったわずかな人々は、火星政府の支援を受けながらなんとか暮らしていた。2085年、居住区で一人の老人が殺された。容疑者はレプリカント(人造人間)の青年。しかし彼は殺害を否定。しかも自分は人間だと主張し、現在が2019年だと言い張っていた。この謎に刑事のリックとリュウイチが挑む。調査が進むにつれ、事件の真実と人間の意識の謎が深く関わっていることが明らかになる。人間とアンドロイドを分けるものは何か? 事件が解決したとき、この問いにリックが出した答えとは?


エピソード5『記憶の持ち主』

 エピソード4から一年後。リックの目の前で、男が「殺される……」と言い残して死んだ。しかも死んだ男と同一人物が火星で暮らしていることが判明。リックは死んだ男の身元を洗ううち、ホッカイドウで無許可の治療が行われていることを突き止める。そこで行われていたのは謎の延命治療だった。その謎が解けたとき、永遠の命のありかが明らかになる。謎の答えを知ったリックは人間らしさの意味を理解する。はたして人間らしさとは何なのか?


エピソード6『メビウスの世界線』

Coming Soon!