新作短編『オンユアマーク』出版です！

　２０３６年、ついにオリンピックとパラリンピックが合同開催となった。世界トップを独占するパラアスリートに、ドーピング強化した健常アスリートが挑む。果たして健常アスリートはパラアスリートに勝てるのか。人類の限界を超えた超人たちが、想像を超えるスピードで１００ｍを駆け抜ける。男子１００ｍ決勝。今、始まる。

　近未来の１００ｍ走を書いた短編です。無料キャンペーンを明日１２／２１（月）１７時から４日間実施します。この機会にぜひダウンロードください！無料キャンペーンは終了しました。おかげさまで多くの方にダウンロードしていただきました。ありがとうございました。

　この短編は昨年（二〇一九年）の秋に書いたもので、もともと今年八月の東京オリンピックに合わせて公開しようと思っていました。ですが新型コロナの影響でオリンピックが延期になってしまって、この短編も公開タイミングを逃して今まで過ぎてしまいました。今年も終わりますし、さっぱりして新年を迎えようと思って出版しました！

　さて本作は、パラアスリートが健常アスリートよりも好記録を叩き出すという近未来世界を書きました。障害者が自由に走れるようになってさらに注目も浴びるとなったら、さまざまなひずみ、軋轢も起こってくると思っています。例えば、身体は男性でこころは女性のＬＧＢＴアスリートが女性競技会に参加してメダルを総なめにしてしまう、ということが現在すでに起こっています。この事態に対して女性アスリートは反発し始めています。わたしはこの事例のようなことが様々な分野で今後増えてくるんじゃないかと思っています。本作にはその負の側面についても盛り込んでみました。少しブラックな内容になっているかもしれません。

　みなさんのご感想をお聞きしたいです。よろしくお願いしまーす！