承認欲求
それは他人に認められたいという感情のこと。2015年春、書き始めたころはそんな欲求は全くありませんでした。しかし、わたしもこの欲求から逃れられず、今では書いたものを電子出版しています。あまつさえホームページを作ったり、最近はツイッターまで始めてしまいました。このところ承認欲求のわたしが強くなってきたため、こころの中にもう一人いる自己実現のわたしが、自分を見失っていないかと語り掛けてくるようになりました。そしてふと立ち止まり、書く理由を思い出します。
このときわたしはいつも、孤高の掃除夫ヘンリー・ダーガーのことを思い浮かべます。彼の書いた世界最長の物語『非現実の王国で』は、彼が死ぬまで彼の中だけの物語でした。彼は自己実現のためだけに死ぬまで書き続けたのです。誰に見せるわけでもなく。
ヘンリー・ダーガーについてはオカルトクロニクルの記事をお勧めします。何回読んでも目頭が熱くなります。
ヘンリー・ダーガーにしてみれば、完全に自己実現ための作品である『非現実の王国で』を死後勝手に公開されて、しかもあれやこれや論評されていることに怒っているかもしれませんね。
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