読書感想文 『学園コメディ無責任姉妹: 超特盛マックスエディション』 小林 アヲイ(著)
マンモス校の私立C・ランフリー高校で生徒会長選挙が目前に迫っていた。選挙戦は現生徒会長と新人との一騎打ちと目されていたが、生徒会顧問 日下ひなたの策謀により漆田姉妹が巻き込まれる。姉の琴香はロイミ部(ロイヤルミルクティー部)の総帥としてカリスマ的人気を誇り、妹の風奈は落語オタクの風雲児として恐れられていた。二人が関与することで生徒会長選挙は激動の渦に飲み込まれることになる。
第一部の生徒会長選挙編と、第二部のロボット争奪編が収録されています。高校が舞台なのですが、そこに成熟した大人の世界を持ち込むことで未熟な高校生とのギャップを生み出しています。そのギャップをおもしろおかしく描いたハチャメチャ学園コメディです。
いずれも主演キャラは同じで、主人公は漆田姉妹です。姉妹どちらもキャラが際立っており、美少女のはずなのに態度は尊大で、周囲の大人たちや男たちを引っ張りまわします。登場する男たちはいずれも情けなく、女性たちの尻に敷かれっぱなしです。爽快です(笑)。
第一部では、そんな彼女たちが傍若無人な大立ち回りを演じます。その活躍ぶりには喝さいを贈りたいくらいおもしろかったです。第二部では一転、姉の琴香は普通の女子高生に戻ります。第一部での傲慢ぶりを知っているだけに、ただ普通にしているだけのその様子がとても可愛らしく見えました。いわゆるギャップ萌えってやつですか?
こういったらたいへん失礼かもしれませんが、あまり難しいことを考えずに頭を空っぽにして楽しめました。おもしろかったです。
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