読書感想文 『受付退屈女2 消えた引きこもり男』 遊良カフカ(著)
千葉県警の窓際中年 舟橋刑事が、同じく県警受付で働く毒舌 市川晶子と、同じく県警捜査一課の天然 宇田川刑事とともに、未解決事件に挑む推理サスペンスコメディ、第2弾!
たまたま無料キャンペーンで手に取りましたので、第1巻は未読です。ただ各巻で完結しているようですので、この巻から読んでもOKでした。
7年前に密室から忽然と消えた青年の失踪死亡届が出されたことをきっかけに、この未解決事件を再度洗い直そうと舟橋刑事が動き始めるのが物語の起点になります。それでなぜ受付嬢市川に捜査協力をすることになるのか、というと、彼女がその推理力で、他の未解決事件も鮮やかに解決したことがあったからでした。多分、それが第1巻のお話でしょうね。
推理サスペンスと銘打っているだけあって、密室トリックを暴く推理あり、終盤でのどんでん返しあり、刃物を持った相手とのアクションあり、と盛りだくさんでした。さらにコメディ要素も大いにあって、三人の濃いキャラクターがボケとツッコミする軽妙な会話も楽しませてもらいました。
読んでいてすごくいいなと思ったのは、文章がとても軽いタッチで、目が滑ることも全然なくて、スッと読めてしまうところです。これはワンセンテンスが短いからだけではないでしょうね。おそらく、読んでいるときに意外なワード、意外なシーンがでないからではないかと思います。きっと、予想通り、期待通りの言葉だったり展開なので、スイスイ読めてしまうんでしょうね。勉強になります。
中だるみもせず一気に読んでしまいました。たいへんおもしろかったです。別の巻も読みたくなりました。
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