自作小説を英訳して英語圏で出版してみたい! その2

 物書きなら誰しも憧れる自作小説の翻訳、および出版。それが機械翻訳の進歩で、翻訳家に頼まなくても、個人でできるようになってきました。わたしもその英訳出版をやってみたい! ということで、まずは編集ツールを準備してみました。

 わたしは小説の執筆に、フリーソフトのテキストエディタMeryを使っています。とても軽くて、縦書きにも対応していて、アウトラインエディタ的にも使える、たいへん多機能なエディタです。そのMery上で英訳しながらテキストを編集できたらいいな、という贅沢な悩みを解決するべく、マクロを組んでみました。

 MeryはJavascriptでマクロを組んで機能を増やすことができます。マクロから機械翻訳のトップランナーDeepLのAPIにアクセスすれば、Mery上で高精度の翻訳ができる、というのが、前回のブログで書いた内容でした。

 で今回は、実用できるように、日本語の元テキスト全文を、英訳および日本語訳してテキスト化する全文翻訳マクロを作りました。合わせて、修正のために一文だけ翻訳する一文翻訳マクロ、各テキストのカーソル位置を合わせるマクロなど、英訳作業を考えたマクロも作ってみました。

 早速、自作のSF短編小説『ピクト*ガール』を全文翻訳してみます。

 元テキストは約18,000字の短編で、全文翻訳に要した時間は486秒、DeepLAPIの翻訳文字数は約62,000字消費していました。これは英訳と日本語訳の両方をしているからと思われます。無料アカウントでは月に50万字まで翻訳できるので、長編1本は翻訳できそうな感じです。うまくやれそうなら一月だけ有料アカウントにしてもいいかも、と思っています。

 翻訳はできたので、次は、英訳と日本語訳のテキストをにらめっこして、おかしなところを手作業で修正していくことやっていきます。それでも確認翻訳がマクロ一発で実行できるので格段に楽になっているはず。

 これで個人でも翻訳できる環境は整いました。さあ、がんばるぞい!

エンタングルメント・マインド(Entanglement Mind)

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