自作小説を英訳して英語圏で出版してみたい! その4

 物書きなら誰しも憧れる自作小説の翻訳、および出版、その4です。前回は、英訳テキストを作るところまで紹介しました。今回は、そのテキストをEPUBファイルにする方法を紹介します。

 とはいえそんなに難しいことはなく、まずは通常通りEPUBにします。わたしはいつもAozoraEPUB3を使わせてもらっていますので、今回も同様にして作ります。英文テキストに青空文庫形式で書式を入れて、AozoraEPUB3で「横書き」にチェックして変換。

 EPUB3ファイルが出力されますが、「目次」だけが日本語になってしまっていますので、SigilなどのEPUBを編集できるソフトで「目次」を「Contents」などの英語に直しておきます。

 ただこのEPUBファイルは「日本語」ファイルですので、KDPでは英語テキストとして受け付けてくれないそうです(試してはいませんが……)。そこで「英語」ファイルに直します。やりかたはこのHPを参考にしました。

 EPUBファイルの拡張子「.epub」を「.zip」に書き換えます。

 最初は上記のやりかたで書き換えていましたが、そういえばEPUBファイルを直接編集できるSigilを使っているじゃない、と思い出しまして、今は以下のように書き換えています。

 Sigilで対象のEPUBファイルを開き、表示をコードビューに変えます。それで左のブックブラウザーにある xhtmlファイルと optファイルを全部開いて、中の言語(language)関連のところの"ja"(日本語を意味する)を"en"(英語)に書き換えます。全ファイルの該当箇所を"en"に書き換えましたら、保存して終了です。

 これで英語版のEPUBファイルが完成しました。

 次回はいよいよKDPに登録するところをご紹介します。

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