書く環境
わたしが小説を書いていることは、わたししか知りません。世界の片隅で誰にも知られずひっそり書いているわけです。それは自宅の中でも同じです。平日は、家族に知られないように、皆が寝静まった後に書き始めます。睡眠時間を削って書くわけですが、一応社畜ですので、次の日に影響が出ないうちに寝ます。睡眠時間は約5時間。さすがに金曜日は疲れが出ますので、この日は創作は休みます。
そして休日の土日、家のこまごまとした仕事を片付けた後は夢のような創作時間がやってきます。もちろん家族には知られないように、音楽を聴きながら本を読んでいるふりをして書いています。
音楽はインターネットラジオをザッピングして決めますが、たいていビートルズラジオかジャズかヒット100あたりに落ち着きます。
最近のオーディオは便利で、スマホかパソコンのインターネットラジオの音声をBluetoothで直接アンプにつなげることができます。かつてはオーディオ装置に凝っていたこともあるのですが、今更レコードを引っ張りだすのは面倒くさすぎですし、CDですら交換するのが面倒になってしまいました。インターネットラジオ、便利です。
相棒のスピーカーは、20年以上前の学生時代にリサイクルショップで手に入れたJBL4311です。当時としても激安の2万円でした。リサイクルショップの人は価値に気付いていないんじゃないかと思いましたよ。状態はかなり良く、難はネットの木枠が折れていたのとスコーカーのコーンがちょっと破れていたくらい。この程度なら自分で直せたので、スコーカーを入れ替え、木枠を作り替えました。このスピーカーでレコードを聴くのが趣味でした。レコードプレイヤーはマイクロ精機のDD-5(これもリサイクルショップで激安で入手、本当はベルトドライブが欲しかったんですが高くて無理でした)。フォノカートリッジはオーディオテクニカやシュアー、オルトフォンを揃えて聴き比べたりしてカッコつけていたわけですよ。アンプはマランツのPM80(これもリサイクルショップで激安)を常時A級で駆動させていました。エアコンのない夏場は地獄のような暑さになったことを思い出します(A級アンプは音を出していないときもフルパワーで稼働するという全くエコじゃない仕様になっています)。CDプレイヤーは今はなきサンスイを使っていました。
お金のない学生時代、もっと良いオーディオ機器が欲しいなといつも思っていたのですが、働くようになってからはその意識が急速にしぼみました。やはり自由な時間が減ったからなのでしょうね。
今のアンプはDENONのPMA-50です。Bluetoothでなんでもつながりますのですごく便利。それに音も素直でクリアです。安いですがこれで十分です。このアンプでJBL4311を鳴らしています。40年も前のビンテージスピーカーですが今でも熱気を感じるご機嫌な音楽を流してくれます。このスピーカーの音を聴くたびに、これは楽器なんだなといつも思います。ボーカルや管楽器、弦楽器の音は多分リアルじゃないんですが情感を持って迫ってきます。ロックやジャズは特に圧巻です。実はスピーカーはタンノイも持っているんですが、こちらは4311に比べて音が静かなんです。わたしはごちゃごちゃした音楽が好きなので、いつも4311を選んでしまいます。
なんだかとりとめのない話になってしまいました。書きたかったのは、わたしはこの環境で創作活動しているのが至福のひと時なのだということです。本当に、趣味ですね。
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