プリント・オンデマンド 出版申請

 見本書籍が満足できる出来であったら、いよいよ出版申請です。書籍名や著者名、内容紹介など、新規作成時に入力した内容に間違いがないか確認します。ここで決めなければならないのは、ISBNを付けるかどうかです。ISBNとは世界共通で図書(書籍)を特定するための番号です。ISBNがなくてもAmazonで販売はできるのですが、あるとないとで待遇が大きく違います。ISBNがないと、Amazon商品ページでは「なか見!検索」ができないとか、内容紹介に改行が使えないとか、Amazonカテゴリを設定できないとか、細かいところでいやらしい差を付けてきます。ISBNは個人で取得するか、インプレス(NextPublishing)が持っているISBNを使うかの二通りあるとのこと。インプレスのISBNを使う場合は、「流通効率化支援オプション」を利用する必要があります。

……ずいぶん悩みましたが、付けるのはやめました。できるだけ安く出版したかったのと、電子書籍を先行して出版しておりましたのでそれに紐付けされればいいや、と思ったためです。ISBNがないと本と認められていないような気もしましたが、ま、趣味ですしと自分に言い聞かせました。少し不安でしたが、Kindleリンクの欄にASINを入れるとkindle版とペーパーバックはあっけなく紐付けされましたので、胸をなでおろしました。

 次に値段を決めます。ページ数に応じて最低価格が決まっていますので、それ以上にします。値段から「印刷費」と「販売手数料(販売価格×40%)」を引いた金額が作者の印税になります。今回、最低価格は900円(税抜)でした。販売価格は……900円にしました。最低ラインです。1冊売れると自分には45円が入ります。印税はなんと5%です。少なっ! でもいいんです、趣味ですから。

 はい、これで出版申請できる、と思ったら、まだできませんでした。支払情報を入力しなければなりません。支払情報を申請してから承認まで2営業日くらいかかるので、事前にやっておくことをお勧めします。

 はい、これで本当に出版申請できます。ポチッとする前に、もう一度、見本書籍や設定を見直しましょう。というのも、一度申請すると簡単に修正できないからです。どんなに小さな修正でも、修正1回につき5000円も掛かります。納得いくまで見直すほうがいいでしょうね。

 出版申請ポチッとな! としてから1週間くらいでAmazonで販売開始されます。

 このあと著者優遇販売が利用できるようになります。POD本を販売価格の30%OFFで購入できるのです。イベントなどで頒布するために安く本が購入できます。これがわたしの目的の一つでした。

 900円×30%OFF=630円です。これに送料と消費税で約700円です。Amazonよりも安くコミティアなどで頒布する予定です! ぜひこの機会によろしくお願いします!

 これでわたしが体験したPOD本作成の手順を終わります。みなさんのPOD本を作る際の参考になれば幸いです。

エンタングルメント・マインド(Entanglement Mind)

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