読書感想文 『レビューの書き方』 月狂四郎(著)
kindleなどで個人出版をしている作者向けに、他者の本をレビューする心構えや方法を指南する解説書。
わたし自身がまさに本書の想定している読者でした。読む前は、わたしの書いているレビューがダメ出しをされるのではないかと戦々恐々としておりましたが、読み終えた今、わたしのレビューも本書の勧めているレビュー方法とずれていない、ということに安心しています(笑)。また、レビューを書いていることに対しても肯定してもらえた気がしてうれしかったです。ありがとうございます。
さて、本書が説くレビューの基本は、ポジティブな批評、というものになります。実はこのポジティブ批評が結構難しかったりします。人間というものは、他者の良いところよりも悪いところが目に付く生き物らしく(偏見?)、わたし自身もそうで、けなすレビューのほうが正直なところ書きやすいのですが、自分自身が創作者ということもあって、創作の厳しさ難しさを身に沁みて感じていますので、やはり良いところを中心に感想を書いたほうがみんなハッピーだよね、と思うわけです。そもそも自分に合わない本は最後まで読めませんのでレビューも書けないのですが、読み切ったということは自分にとっておもしろかったということの証明でもありますので、そこは素直に感想を書いておきたいなと考えてもいます。
レビューで心掛けているのは、読んですぐに感想を書くのではなく、2,3日おいて咀嚼することです。読了直後ですと、枝葉末節なインプレッションに引っ張られてしまって、その本の(自分にとっての)おもしろかった点がぼやけてしまう気がするんですね。2,3日おいておくと、それが純化されて本質が見えてくる、と感じています。そのほうがレビューを読んだかたの参考になるのではないかと……。まあ、わたしの書くレビューは、読んだ本の感想が半分、自分の言いたいことが半分なので(もっと?)、あまり参考にならないかもですが(笑)。
個人出版本は、出版に至る経緯や想いがそれぞれ違いますし、創作手法も考え方も違いますので、結局どんな感想や批評であっても的外れになる気がします。それなら逆に考えて、どうせ的外れなら肩ひじ張らずに気軽に書けばいいんじゃないかなア、とも思ってみたり。
みなさんも、一言でいいので読んだ本の感想を書いてみてはいかがでしょうか!
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