読書感想文 『醤油手帖 基礎知識編』 杉村 啓 (著)
醬油の歴史から種類、製法、規格等々を分かり易く紹介する醬油入門書。
大豆は英語でSOY BEANと言いますが、その語源はなんと醬油から来ているという興味深い話から始まります。わたしたちの食事には醬油や醬油加工品は欠かせません。わたしたちはお米と醬油で育ってきたと言っても言い過ぎではないのです。それほど身近な調味料なのにわたしは醬油のことを全く知らなかったんだと、この本を読んで思いました。醬油のことを改めて見直す機会となりました。
この本は醬油の基礎知識を平易な言葉で丁寧に説明してくれますので、手軽に醬油のことを知りたいときはうってつけです。読み終わった後は、手に入れた醬油の知識を誰かに話したくなる、そういう本でした。
淡口醬油は「うすくち」と読むのに塩分は多い(色がうすいから淡口)とか、九州では甘い醬油がスタンダードなんだとか、ポン酢は醬油調味料で関西人のこだわりが異常だとか、知らなかったことが多くあっておもしろかったです。
日本は醬油の香りのする国、という著者の言葉にハッとさせられました。醬油だけでなく、身近すぎて気が付かないことって多くあるんだろうなと思いました。そういうことに気付けるように普段から感性を磨いていきたいと思います。
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