読書感想文 『呪われた村の霊感少女: CURSE VILLAGE』 しゃーぷ (著)
ある田舎の高校教師が首を吊った。教え子たちがお悔やみに伺うと、先生の部屋の壁は異様な落書きで埋め尽くされていた。次第に村に広がる異変。幼馴染の高校生三人も呪いに巻き込まれていく。
前半は、村で発生し始めた小さな異変に気付いた三人の高校生が、それが心霊現象なのか調査していくというミステリ要素を含んだストーリーで、読者の気を引くように進んでいきます。何かがヒタヒタと忍び寄る空気感があって怖いです。
後半からがらりと雰囲気が変わります。前半の、背後に迫る恐怖という感じはなくなり、悪霊たちはもう隠れるのをやめて、呪いとの闘いの様相を呈してきます。ホラーなのにスピード感があって最後までスイスイと読めました。
わたし個人的には、前半の流れのまま恐怖感を盛り上げておいて最後に「ギャー!」と驚かされるストーリーも読んでみたいと思いました。
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