読書感想文 『ここに殺人人形はただ一人』 白色黒蛇(著)

 新薬検体のバイトに申し込んだはずなのに、出口のない部屋に閉じ込められてデスゲームをさせられることになった男女6人。しかも6人の中にはキラーが一体潜んでいる……! 勝利条件はただ一つ「72時間生き延びる」ことだ!


 こういったデスゲームものを読んだのは『極限推理コロシアム』(矢野龍王 著)以来ですが、こちらの本は推理する要素はほとんどなく、とにかくスピード感と緊迫感を追求したストーリーになっていました。そのため物語のテンポが早くてどんどん読み進めることができました。表紙と殺人人形《キラー》というタイトルが良い意味で読者をミスリードしてくれますので、結末は意外なところに帰結します。

 文章は行頭一字下げされませんが、特に違和感はありませんでした。ストーリーと合った言葉回しはリズム良く(「異様で異常で異質な」とか)、読んでいて爽快でした。おもしろかったです。

エンタングルメント・マインド(Entanglement Mind)

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