読書感想文 『少女サイクロプス』 fanta miste(著)
その男はたった一人で腕利きの警備員を残らず突破し、大企業役員を殺害した。男の次のターゲットとなる役員マシューは警護を「教会」に依頼する。教会から派遣されたのは、眼帯の少女サキだった。短編。
人外の能力を持つ者同士のバトル短編です。サキと対決する男ロイは、サイクロプスが唯一の成功体で自分とレベルが違うことを知っていて、それでも立ち向かうところに本書のテーマが隠れているように思いました。が、短編のためかあっさり風味でした。メインはバトル描写で、「教会」とは何かとか、なぜ役員が次々と襲われるのかなども一応説明されますがオマケみたいな扱いでした。この設定をベースにした長編を期待してしまいます。
文章は体言止めを多用したキレの良いもので、バトルのスピードを良く表現しています。一気に読んでしまいました。おもしろかったです。
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