エンタングルメント・マインド 完結しました!

 1ヵ月前に完結編(エピソード6)を出版したあと、気が抜けたのかブログを書くのをすっかり忘れてました!

 感想は一言「完結編まで書けて良かった」です。エンタングルメント・マインドシリーズは結末(エピソード6)の構想が最初にあって、それにつながる物語を順番に書いていきましたので、最後まで書けずに終わったらどうしようといつも心配していました。わたしが小説を書いているのはわたししか知りませんので、もし事故にあったり病気になったら人知れずエタるわけでして……そうならなくてホッとしています。

 最終的にエピソード1から6まで約70万字の大長編を3年間で書くことができました。本当、書ききれて良かったです。最初から表紙やイラストを描いていただいた己時クナイ様には大感謝。

 エンタングルメント・マインドシリーズの執筆は、宇宙の核心に迫る思考実験であるとともに、わたしの小説技能の修練でもありました。読むと各エピソードごとに印象が違うんじゃないかと思います。エピソード1、2はライトノベル風、エピソード3はポルノ(完全版のほう)、エピソード4はハードボイルド、エピソード5はバトル、エピソード6はSF、と意図的に雰囲気を変えて書くことにチャレンジしました。もし好みに合わないエピソードがありましたらすみません……。雰囲気はばらばらに対し、文章のほうは全エピソード「三人称客観視点」で統一して書いています。この視点もチャレンジの一環で、地の文にキャラクターや作者の心情を入れずカメラアイのように書くことを心がけました。このチャレンジは結構辛くて、いつも手かせ足かせをはめられて文章を書いていた記憶があります。なので文章が窮屈になっているところがあるかもしれません(一応、第二版で直したつもりです)。プロダクトでそんなチャレンジをするなって言われるかもしれませんね。こちらもすみません。

 肝心のエンディングについては、エピソード6のあとがきにも書きましたが、この結末は近い将来あり得るのではないかと個人的に予想しています。そのへんの科学思想は『思想物理学概論』にも書いてありますので、ご興味のある方はそちらもぜひ。

 さて、この大長編を書いたのでしばらく長編はいいかな、と思っています。短編ネタが溜まりに溜まり創作の昇華不良を起こしているので、まずはそれを吐き出していきます。今日時点で、現代ミステリ、ノンジャンル、SFの3篇を書き上げたところです。ゲロッと吐き出して満足したので公開は未定です。年内はできるだけ短編を吐き出して、年明けから長編に取り掛かります。現代ミステリの予定です。5年以上前のネタで早く出さないと腐りそうです。


 あぁあと『このセルパブ』に投票しました。今回はコラムなしのあっさりで。

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