セルパブ(KDP)方法のご紹介&新作短編『ランチメイト』出版です!
昨年書いた短編をKDP化しようと急に思い立ったのが昨日。適当に表紙を描いて、本文の誤字脱字を直して、出版申請したのが今日の夕方。そうしたら夜にはもうストアに並んでました! 早ッ! このスピード感、さすがアマゾンさんですね!
カテゴリ設定されましたら無料キャンペーンやりますのでしばしお待ちを。
年初より現代ミステリの執筆を始めたのですが、緻密に組み上げていったのがあだとなり四ヵ月たった今どうしても全体を組み換えないと前に進めなくなってしまいまして、やる気が一気にしぼんでしまったのがつい数日前のこと。この閉塞感を打破して執筆再開するには、なにか創作物をひとつ作り上げなければ、と焦ってハードディスクの奥底から引っ張り出してきたのがこの短編です。この短編は昨年8月に仕事で疲れ切っていた自分のリハビリのために何も考えずに書いたようなところがあって、公開するつもりもなく放置したままでしたが、こんなヘンテコな書き物でも電書にできるといういい例になるかなと思いましてKDP化しました。
ということで、せっかくの機会ですのでわたしが普段使っているツールを紹介しつつ、KDP化の手順を簡単に記していきます!
まず小説原稿を準備します。一太郎でもWordでもwindows標準のメモ帳でもなんでもいいのですが、わたしはテキストエディタMeryを使っています。これはフリーソフトなのですが、処理は速いし、縦書きにも対応しているし、アウトラインプロセッサ的な使い方もできるし、いろいろなマクロで機能拡張もできるしと文句のつけるところがなく、もうずっとこれで書いています。おススメ。
苦労して書き上げたテキスト原稿、このままではまだ電書にできません。テキストから電子書籍ファイル形式EPUBに変換しなければならないのです。わたしはこの変換にAozoraEpub3を使っています。これもフリー。これはテキストをEPUBに変換してくれるソフトですが、テキストに青空文庫タグを書き込んでおくことで書式をかなり自在にコントロールすることができます。青空文庫タグについてはぜひ検索してみてくださいね。わたしは原稿を書くときには最初から青空文庫形式で書いていきます。Meryにも青空文庫タグ付与というマクロを入れてます。
変換したEPUBはこのままでもいいんですが、わたしはリンクなど微修正をするのでSigil(これもフリー)というEPUBエディタを使って直接いじります。縦書きの表示がちょい変ですが問題ありません。
ここまできたらあと少し。出来上がったEPUBをKindle Previewer(アマゾンが配布しているKDPの事前確認ソフト)で読み込んで表示の確認をします。改行や改ページなどに間違いがないか全ページめくって確認します。問題なければエクスポートでmobi形式で保存します。これで原稿は完成です!
次に表紙を作ります。わたしは全く絵心がないので普段は絵師さんにお願いするのですが、今回は自分で作ってみました。
まず素材を探します。フリー素材を使うのがお手軽です。今回はメトロポリタン美術館のパブリックドメイン画像を使いました。ここは多くの美術作品の画像をパブリックドメインとして公開しています(規約は良く読みましょう)。ずっと見てても飽きないくらい多くの美術品を見られるので目移りしてしまいますが、適当なところであきらめてこの画像にしました。これはゴッホの絵のX線画像だそうです。
ダウンロードした画像を表紙に仕上げていきます。ペイントソフトはこれまたフリーソフトのメディバンペイントをいつも使わせていただいとります。使っているといっても文字を入れるくらいしか使いこなせてませんけどね……。これで表紙もできました!
あとはKDPのサイトにログインして必要項目をパチパチ入力して作った原稿と表紙をアップロードして値段を決めて出版のボタンをポチッとすれば出版です! なんて簡単なんだろう!
全部フリーソフトでも電書化できました。最初は各ソフトの設定で試行錯誤が必要だと思いますが、一度設定を決めてしまえばあとはそのまま使えると思います。
電書化していない原稿をお持ちのそこのアナタ! 少しでも興味が湧いたならレッツ電書! ようこそディープな電書の世界へ、きっと泥沼ですよ……
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