新作短編『プロジェクトM』出版です!
次回オリンピックの開催地は火星のアルカディア平原に決まった。しかし工期はたったの4年しかない。プロジェクトMのリーダ橋渡は、チームのメンバーとともに実現不可能といわれた火星のテラフォーミングに挑戦する!
エンタングルメント・マインドシリーズのスピンオフ第二弾です! 無料キャンペーンは、明日6/1(月)17時から3日間実施しますので、ぜひダウンロードしてください!
(無料キャンペーンは大盛況のうちに終了しました。ありがとうございました!)
近未来の巨大プロジェクトを『プロジェクトX』のようなノンフィクション風に書いたSF短編です!
本作で主人公たちは火星のテラフォーミングという巨大プロジェクトに挑戦します。多くのSF作品では火星を舞台にしたシーンをよく見かけますが、そんな簡単に火星に住めるのだろうか、と疑問に思ったのが本作に取り組むきっかけでした。人間が生きていくために必要なものは、何をおいてもまず第一に空気でしょうが、ご存知の通り火星には空気はほとんど存在していません。そこで最大の課題を空気(気圧と組成)に置き、とにかく人間の周りに一気圧の空気を存在させるためにはどうしたらよいかと思考実験した結果が本作の解決策につながっています。一応簡単な強度計算はしましたので、スケールはそれなりに合っているんじゃないかなと思います。
さて本作は、昨年自己満足のために書いた短編5篇のうちの1篇になります。少し前に出版した『ランチメイト』もこのときに書いた5篇のうちの1篇です。
このときの短編はもともと公開を考えていなかったので、しばらく放置しているうちに忘れてしまっていました。それで昨年末くらいにどこかで某SF短編賞の募集を知り、そういえばここにSFの短編があるじゃないということで引っ張り出してきて応募してみましたら、なんと一次選考を通過したんです! 一次を通過した程度ですので本作もまだまだレベルアップが必要なのでしょうが、実際に読んでもらってしかも選んでいただいたと思うと本当にうれしいものですね。残念ながら最終選考まで残りませんでしたので、恥ずかしいですが公開します。ちなみにその短編賞には本作を含む三篇を応募してそのうち二篇が一次選考通過したわけですが、選考結果を見るときのドキドキは筆舌に尽くしがたく……クセになりそうです(笑)。また何か書いたらどこかに応募してみようかな、と思っています!
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